東京・武蔵野市吉祥寺の「吉祥寺東コミュニテイセンター」の代表・青木一郎さんご夫妻が来館してくださいました。
吉祥寺東コミュニティーセンターは、野田高梧の兄・九浦(きゅうほ)の旧宅を改装した建物です。
青木さんは、なんと、戦後の野田・小津の第一作となった『晩春』の能舞台で、「杜若(かきつばた)」を演じておられた能楽師・青木只一さん、青木豊さんのご子息とのこと。
お爺さまとお父上とが「杜若」を演じておられるという方が、いま「九浦の家・コミュニティーセンター」の代表でいらっしゃる奇遇に感嘆しました。
その上、一郎さんのご長男・青木健一さんは茅野市での子供能楽教室の先生でもあられると伺って「縁」というものの不思議さを改めて感じています。
野田高梧と九浦――この仲の良かった兄弟は、それぞれ市民の
憩いの場を遺したことになります。
青木さんとは、武蔵野市――茅野市間で、「姉妹都市」ならぬ「兄弟都市」を築こうと盛り上がりました。